子育て情報|絵本のめぐみ

基本的生活習慣「食事」

2022.05.02

健康な体と心を作るために「食」は欠かせません。食事の基本的生活習慣は、自分で食事を取ることができること。食べ物で体が作られていることを知り、安全に食べられるものを自ら選べるようになること。自分の体や体調に合わせた食生活ができること。自分に合った豊かな食習慣を身につけること。
感謝、あいさつやマナーを知ること。子どもたちは生まれた時からこのようなことを大人の正しいお手本や関わりで培っていきます。そしてそのような食習慣から食べ物を大事にする気持ちも芽生えます。その気持ちはまさに動植物への感謝、命への感謝です。

生後まもなく授乳が始まります。親からの「おいしいね」の言葉が、乳汁の温かさと共に体に入り、心身を育んでいくのです。五感を使って授乳し、授乳することで五感がさらに育ちます。

食事に関する習慣には、「食事の内容に関すること」「食具の使用に関すること」「生活リズムの習慣に関すること」「マナーに関すること」があります。

「食事の内容に関すること」は、成長発達にともない離乳食が段階的に進み、自分から食べようとする姿勢がみられ、次第に大人と同じ食事ができるようになること。 「食具の使用に関すること」は、スプーンや箸、茶わんやコップの扱いが進み、自分で食具を選んで自由に使うことができるようになること。 「生活リズムの習慣に関すること」は、食事を含めた1日の生活習慣リズムが整うようになること。 そして「マナーに関すること」は、コミュニケーションの場として楽しく食事ができるような対応や食べ方、あいさつなどを身につけることがあげられます。

子どもたちには食と健康の結びつきを年齢や発達に応じて伝えていきましょう。食に関する楽しい絵本、おいしさ満載の絵本、食材の“元の形”が写実的に描かれた絵本、食の物語絵本、食育の絵本など、たくさんの絵本も参考にされるといいですね。

「食育」という言葉は120年ほど前から使われていて、その大切さは途切れることなく継承されています。食育基本法が制定された2005年から、「食育」の言葉とその重要性はずいぶん定着してきました。「食事」の基本的生活習慣は食育の基本でもあるのです。

食べることはおいしいこと。食べることは楽しいこと。親が笑顔で食べていると、子どもは安心して食を楽しむことができるようになります。

次回は“基本的生活習慣”の「睡眠」について、お話させていただきます。

 
 

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