子育て情報|絵本のめぐみ

保育者・保護者からの相談 Ⅱ

● 胸を触ってくる子ども
Q.  年少組の担任です。3歳の男児が私の胸を「おっぱい」と言って触ろうとします。複雑な家庭環境で寂しいのかなと思い、服の上からなのでいいかなと触らせていました。ところが先日、服の中に手を入れてきたので叱りました。これでよかったのか、心が重いです。
A.  子どもは服の上からでも「おっぱい」と分かって触っています。服の上からでも中からでも同じおっぱいです。 子どもたちにプライベートゾーンを話すとき、性器や胸は人前で見せたり触らせたりしないパーツとして伝えています。保育者の胸も同じように、人前で見せたり触らせたりしない場所です。 胸を触ってきたら「先生の胸もみんなと同じ、人に触らせたりしないところだよ。先生は触られたくないよ」と伝えていきましょう。 スキンシップの方法は、手をつなぐ、抱っこする、あたたかい言葉がけなどたくさんあります。その子に応じたスキンシップをしていきましょう。
 
● 男の子の「ごっこあそび」
Q.  5歳男児の父親です。うちの子は「ごっこあそび」が好きで、園でも「お店屋さんごっこ」や「お買い物ごっこ」をしたいそうですが、女の子が中心になっていて仲間に入れないそうです。担任の先生はニコニコするだけで何も言ってくれないようです。
A.  子どもは「ごっこあそび」が好きだけど保護者はどのように思っているのかな、と保護者の気持ちに遠慮している保育者もいます。 男の子は「ごっこあそび」より、できればブロックやプラレールの方がいいと思っている保育者もいます。 いろいろな考え方があります。あくまでも、子どもひとりひとりの「やりたい気持ち」を大事にしていきたいものです。 保護者から「うちの子は『ごっこあそび』が好きなのですが、なかなか輪に入れないようなので配慮してあげてください」と要望することもよいですね。男の子だから女の子だから、このような遊びをするだろうとか、したほうがいいなどありません。 園でも家庭でも子どもが自分で選ぶ遊びをさせてあげたいものです。 園での生活で気になることはどんどん保育者に相談しましょう。ほとんどの保育者が、ご家庭からのメッセージを聞きたい、取り入れたいと思っています。
 
● 「赤ちゃんはどこからくるの?」にどうこたえる?
Q.  年少組の担任です。妊娠していて、子どもたちに「先生のおなかの中には赤ちゃんがいるんだよ」と話しました。何人かが「赤ちゃんはどこからきたの?」と聞いてきて慌てました。 準備していなかったのでとっさに「先生が神様に赤ちゃんがほしいとお願いしていたら、おなかに届けてくれたんだよ」と言いました。これから子どもたちにはどうやって話をつないだらよいですか。
A.  よい機会です。これから妊娠のこと、出産のこと、赤ちゃんのこと、いっぱい話してあげるとよいですね。 そのようなことも含めた性教育の絵本は数多く出版されています。 科学的に信頼性の高い文章や絵が描かれた妊娠・出産の絵本を読んであげましょう。 それと前後してからだの名称、プライベートゾーン、大切な命の話、大事にされているあなたのことなど、年齢や発達に応じてお話しをしてあげるとよいですね。 子どもたちが知りたいことは「赤ちゃんはどこからおなかに入るの?」「赤ちゃんはおなかの中で何をしているの?」「赤ちゃんはおなかからどうやって出るの?」です。 じっくりと向き合い、真摯に話していきましょう。
 
 

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