子育て情報|絵本のめぐみ

基本的生活習慣「清潔」

2022.09.20

基本的生活習慣は生活していくための基盤で生きる力になるもの。生活習慣は健全な生活を営むうえで大切にしていきたいテーマですし、一生涯考えていかなければならない課題でもあります。

「清潔」には、手洗い、洗顔、はみがき、うがい、お風呂に入る、洗髪、髪をとかす、鼻をかむ、清潔な服を身に着ける、などがあります。身の回りの環境を整えることも清潔の習慣です。清潔の習慣は病気の予防にもつながります。社会生活を円滑に過ごすため、エチケットのためにも清潔を保ちたいものです。

手洗いは乳児期から頻回に行うため、清潔習慣の中でも早く身につきます。自分で手を洗えるようになる標準年齢は3歳。手の汚れに気づき、汚れたから洗うという意味を理解して習慣にできる年齢は4歳半頃。行動のあとに理解がついていきます。

はみがきも乳児期から始まりますが、嫌がってはみがきをさせてくれないという相談が多く寄せられます。はみがきを嫌がる原因の多くは、口の中に異物が入る不快さ、そして乳幼児期の柔らかい歯肉に強い刺激が加えられる痛みです。早い時期から、親が口の周りを拭いたり口の中を見たり触ったりする習慣をつけておきましょう。バイキンのついた汚れた歯が、はみがきでつるつるぴかぴかに変身する絵本など、子どもと一緒に読まれるといいですね。歯の健康は全身の健康につながること。歯の大切さについても小さい時から伝えていきたいものです。

お風呂は毎日入るご家庭が多くなってきています。親子でふれあう大切な時間。一緒にお風呂タイムを楽しみましょう。 “タオル風船”、最初はうまくできませんが、コツを覚えるとたくさん泡が出るときの達成感と快感を味わえます。子どもはいろいろなものに見立てながら何度でも作ります。小さな手桶などを逆さにして湯船に入れるとボコッと空気が出るのも子どもは喜びます。お風呂は楽しい、気持ちいい。きれいにすることは気持ちいいことにつながります。入浴では、体の名称やそれぞれの働きに「大切にしようね」の言葉を添えて、自分で洗うことも教えていきましょう。自分で洗うことで自分の体を意識します。

子どもの生活は全て遊びにつながっています。子どもは遊びによって発達し、成長します。このような清潔習慣も、親を手本にして日常生活の遊びの中で培われます。子どもは親の行動をしっかり見ています。大好きな親のことだからよく見ているし、大好きな親のすることなので真似をしたくなるのですね。

「清潔」で自分の体を守ることは人の体を守ることにもつながります。幼少時から「快」「不快」を知り、「清潔」が気持ちの良いことだという感覚を育んでいきましょう。

次回は“基本的生活習慣”の「着脱衣」について、お話させていただきます。

 
 

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